あわしぶきの雑記ブログ

日々、気になった事を書き綴るブログです。

池波正太郎氏に憧れてるという話

 

池波正太郎氏といえば、時代劇小説や舞台作家を思い描く人が多いのではないだろうか。実は、彼は食にまつわる本を何冊か執筆している。まだ20代というブログ主が、まるで彼を知ったかのような口を聞くにはあまりにも恐ろしいが、今回は池波正太郎氏にまつわるグルメエッセイの1冊に絞って、そのの魅力を語っていこうと思う。

 

今回語りたい本は、池波ファンなら誰もがご存知であろう、『食卓の情景』である。池波正太郎氏の子供時代から老齢に達するまでに口にした食べ物について、涎が出そうなほどに美味そうな文章で書き記している。

 

個人的には、少年時代の池波正太郎氏が縁日の屋台や地元の店で食べた料理について、色々と語っているところが好きだ。東京の下町で有名だったという、お好み焼きに似た料理のどんどん焼き。鮫の切り屑と薄い出汁を、ゼラチンで固めて作った煮こごり。挙げていけばキリがない。当時にタイムスリップして、実際に昭和の食を感じたくなってしまう一冊だ。古本屋で見かけた際には、ぜひとも買い求めてみてほしい。